施設概要・沿革

有限会社北室白扇では、伝統的な半田素麺を製造・販売しています。
半田素麺の特徴は、麺の太さとコシ。
熟成期間を長く取り、うどんのような喉越しが昔から人気です。
製麺では一部機械化しつつも、「手延べ」と呼ばれる人の手で素麺を伸ばす工程があったり、品質チェックも人によって行われていたり、伝統的な素麺づくりを大事にしています。
北室白扇の素麺販売は、県内や県外の飲食店やお土産店を中心に出荷されています。
また、製造会社の近くで素麺をうる自動販売機を設置して素麺のカップ麺なども販売しています。
名工のワザ

材料の一つである小麦粉は二種類を使用しており、甘みが出るものとコシの出るものを独自の配合でブレンドし、其の他鳴門の塩と菜種油を混ぜて練り合わせて素麺のタネをつくっています。
そして半田素麺らしい強いコシ、これを作るために製造の過程では、熟成、手延べ、乾燥の工程に特に気を使っているそうです。
熟成期間は長くとり、手延べは熟練の担当者が行い、乾燥は温度管理のための空調設備に力を入れています。
素麺製造では温度管理が重要であり、乾燥では23度前後を目安として空調を利用して調整しています。
そのため、夏はボイラーとエアコンを、冬は外気をエアコンの役割として、ボイラーのみを使用しています。
また、気温によって塩分と水の量を調節しており、寒い時は塩を薄めで、暑い時は濃くするなど、気候に常に気を配りながら作業されています。
こうした些細なところに様々な工夫を凝らしながら丁寧な麺づくりをされています。
代表、担当者の思いや考え

私たちは代表である北室淳子さんのお話を聞きました。
現在コロナの影響などもあり、とても大変な時期を過ごされているそうです。
そこで新しく思いついたのが自販機の設置でした。
これは人の接触回避とちょっとした楽しみになればと設置したもので、今では県外からも人が来ることもあるそうです。
次に私たちは北室淳子さんに今どんな想いがあるのか聞きました。
まず一つ目に半田素麺をいろんなところに普及させ、半田素麺を食文化にしたいそうです。
そして半田素麺を通じていろんな人たちと繋がりたいそうです。
そして2つ目に後継者が少ないことから、若い人に半田素麺についてもっと知ってもらい、半田素麺に関わるようなことをしてもらいという切実な思いを聞きました。
まとめ

今回の活動で半田素麺がどのようにつくられ、半田素麺に関わる人がどのような気持ちで働いているのかを知ることができました。
半田素麺の製造にはたくさんの工程があり、どれもとても重要なものでした。
どうすれば良い素麺ができるのかをよく考えられていました。
半田素麺がもっとたくさんの人に広まるといいなと私も思いました。
感想

今回私たちは、普段あまりできないとても貴重な体験をすることができました。
私たちは生活の中で加工済みの半田素麺を見ることはありますが、半田素麺の製造工程を見る機会はほとんどありません。
どのように半田素麺がつくられ、生産者様がどのような気持ちでつくっているのかなどを今回はたくさん聞けたので、とても良い経験をすることができました。
この取材で見たものや聞いたことを自分たちのこれからに活かして、自分たちに何ができるのかを考えていきたいです。