【脇町高校】美馬和傘制作集団

施設概要・沿革

今回は、美馬市伝統工芸体験館「美来工房」に取材させていただきました。

美来工房は、美馬市のうだつの街並みにある施設で、伝統的な工芸品である和傘の制作をしています。

美来工房は、今は日本に数件しかない和傘制作所の一つで、オリンピック公式和傘などのさまざまな柄の和傘を作っています。

また、和傘だけではなく、竹人形や竹笛なども制作、展示しています。

今回は美来工房の住友さん、江本さんに質問させていただきました。

名工のワザ

ここからは和傘制作にあたって、技術について質問させていただきました。

まずは和傘の原料をどのように仕入れているかについてです。

和傘は主に竹と和紙が使われています。

竹は山の竹を使用していて、川岸に生えている竹は成長速度が早く、密度が低く折れやすいので使わないそうです。

和紙は、昔は美馬市で生産されていたものをていたそうですが、今は吉野川市で生産されているものを使用しています。

また、ろくろと呼ばれる部品の原料の木はえごの木を使用していて、和紙を貼り付けるときに使用する糊はキャッサバから作られた糊、漆はカシューナッツから作られた「カシュー漆」という漆を使っているそうです。

続いて和傘作りの中で一番難しいことは何かを伺いました。

全て難しく、修行が必要とのこと。特に難しいのは頭と呼ばれる傘の上部で、腕の立つ人が作るそうです。

また、ろくろという部品もそうで、骨組みの中心となるこの部品も難しいそうです。

代表、担当者の思いや考え

住友さんは、和傘は今でも歌舞伎や、お寺の行事に使われている日本の大切な文化であり、形がとても美しく、作業を行うにあたってその造形にこだわりを持っていると話されていました。

また、和傘は雨を防ぐだけではなく、和傘にあたる雨の音や、風情ある造形等から、雨を楽しむためのものとして見て欲しいそうです。

一方で、世間一般にはあまり知られていないこととして、和傘に使われている和紙には紫外線を多くカットする機能があり、市販の日傘よりも和傘の方が涼しく感じるという声が多く寄せられたことを教えてくれました。

そして、今の若者に伝えたいことは、何事もこだわりが大切であり、こだわりが無くなればモチベーションが上がらない。

何でもいいからこだわり、その道のプロになって欲しいと話されていました

まとめ

今回、美来工房でのインタビューを行い、和傘について、職人さんの思いについて聞くことができました。

和傘には、長い歴史があり、身分の高い人から庶民の人々へと広がり地域に根付いてきたものでした。

現在、和傘を作っている職人さんには、

「和傘の伝統文化は、時代とともに薄れているが、絶対絶やしたくない」

という強い思いがあり、その思いがこだわりをもって傘を製作することに繋がっていました。

感想

私たちは、和傘についてあまり知りませんでしたが、今回お話を聞いてとても興味が湧きました。

古くから技術受け継いできた職人の方々が身近にいることはとても誇らしいと思います。

また、お話の中で和傘は雨の音や骨組みなどの美しさを楽しむものだと話されていたのがとても印象的で、和傘に対する認識が大きく変わりました。

この取材を通して、私はもっと多くの人々に和傘の面白さについて知ってもらいたいと思うようになりました。

そしてこの技術がこれからも受け継がれていって欲しいと思います。

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